脳科学者、茂木健一郎さんの「脳」整理法 (ちくま新書)
を読みました。
ベストセラーの脳を活かす勉強法
に続いて、茂木さんの本は2冊目です。
この本は、情報やモノがあふれる現代社会において、より賢明に幸せに生きるために、脳をどのように使えばよいかについて、わかりやすく書いてあります。
まず、印象的だったキーワードが「セレンディピティ-偶然の幸運に出会う能力」。
例えば、「Aを探し求めていたのに、その過程で全く別のBに出会ってしまい、それが結果としては幸福につながる。」といったようなことだそうです。
茂木さんによると、人生の体験のほとんどは、規則的でもなくランダムでもなく、その中間に位置する「偶有性」が占めています。偶然の幸運に出会いたいと思っても、そうはいかないのが世の常で、「偶然を必然にする」というのは難しいはず。けれども、「偶然を必然にしたい」という願望をもち、それを実際にある程度実現している人間の脳の働きと関係しているのが、この「セレンディピティ」なのだそうです。
そして、このセレンディピティを高めるのが『行動』、『気づき』、そして『受容』。
① 「果報は寝て待て」ではなく、とにかく何か具体的な行動を起こすこと。
② 偶然の出会いがあったときに、まずその出会い自体に気づくこと。
③ 意外なものと出会ったときに、素直にその意外なものを受け入れること。
ここ最近読んだ、勝間和代さんや、加藤諦三さんの本にも繰り返し書かれていいる「行動」の大切さ。そして、それに続く「気づき」と「受容」が幸福へのカギであるということ。心にとどめておきたいと思いました。
そのほかにも・・・
「自分の中のネガティブな感情に悩んでいる人は、不安や自己嫌悪といったネガティブな感情は、高度に発達した脳をもつ人間だからこそ浸ることができる複雑で豊かなプロセスであると感謝すべきである。」
「しかし、不安の感情が支配的になり、一日のほとんどの時間を不安の中に過ごすようになると問題である。・・・略・・・感情というものが自律的なものであることに着目すると、『根拠のない自信』をもつことが、偶有的な世界と渡り合うために、案外大切であることがわかります。」
「不確実性の中で行動するときには結果を左右する因子のすべてをコントロールすることは不可能だ、と認識することが有効です。」
等々、なるほどと思う記述がたくさんありました。一読の価値ありです。
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